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公開日:2023/06/09
説明
川端康成の小説、『雪国』の劈頭の文は、「国境の長いトンネルを抜けると、雪国で あった。」というものです。ところが、エドワード・サイデンステッカーによるこの 文の英訳は、The train came out of the long tunnel into the snow country. となっており、「意訳」どころか、根底的に違った文になっています。なぜでしょう か。近年、認知言語学とよばれる潮流の研究では、こうした差異は、事態を言いあら わすとき、言語によって好まれる視点のとりかた、すなわち、「認知モード」が違っ ていることの反映であるという考えかたがなされます。この講義では、認知モードに はどのようなものがあるのか、そして、日本語、英語、フランス語の比較にもとづ き、これらの言語に特有の認知モードのありかたを、さまざまな現象に即して説明す ることを試みます。このポイントをおさえることで、外国語学習においても、言語間 の差異を意識的に乗り越えられるようになるかもしれません。 02:17 この講座について 03:59 講義
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コンテンツ提供者
東京大学 大学総合教育研究センター
分野
ジャンル
学齢